厭離穢土欣求浄土
「厭離穢土欣求浄土(おんりえどごんぐじょうど)」
徳川家康の軍旗に書いてある有名な言葉。
『往生要集』の冒頭にこの言葉が書かれているそうです。
意味は
「私たちが住むこの世界は苦悩に満ちた穢れた世である。
その世界を厭い離れることを願い、
心から喜んで浄土に生まれることを願い求める。」というもの。
死を恐れぬ家康軍の決意が
この軍旗から感じとれます。
この現実は人間の意識レベル、物質レベルで見れば
苦悩に満ち溢れています。
五感では真実の世界は観ること感じることは不可能。
真実の世界は更に次元が高く
五感では感じることが不可能です。
私たちは日々、資本主義の中に生き、
物質に重きを置いて生きていますが
本来は”物“ではなく”心“
物は錯覚に過ぎません。
昔の日本人はそれを感覚的によくわかっていました。
私たちも日々日々、この「厭離穢土欣求浄土」という
言葉を胸に刻み、意識の次元を高めていきたいものです。