哲学と認識革命 / VUCA時代を生き抜く知恵

認識技術・nTechを活用した「本質的な生き方」について語っています

東洋一のダム「烏山頭ダム」〜八田與一の意志と、台湾と日本の絆

こんにちは!りょーまです。

"I live by my true self."

自分の人生を自分らしく思い切り生ききるためには?

 

"自分の無意識エンジンをセッティングし直す"ことで

今までの自分の繰り返してしまうパターンから脱皮して、全く新しい生き方ができるようになります。

 

台湾旅行第二弾は鳥山頭ダムです。

 

台湾の南に鳥山頭ダムという日本人の八田與一んが作った東洋一の大きさのダムがあります。1920年に着工し、完成したのが1930年ということなので、実に10年という歳月と、日本人と台湾人の血と汗と涙によって生まれたダムです。

 

台北から約4時間、バスに揺られてようやく現地へ。

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今回のツアーのメインがまさにここだったのでとても楽しみにしていた場所です。

鳥山頭ダムのことも、八田與一さんのことも日本の教科書では一切教えていないので今回初めて知ったわけですが日本人は皆知った方が良い歴史だと思いました。

 

1895年より台湾は日本領として日本政府が統治していましたが、まず最初にやったことが台湾のインフラ整備です。そのうちの1つが治水工事であり、台湾に多くのダムを建設したうちの1つが、烏山頭ダムです。

 

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               <八田與一さんの像>

 

烏山頭ダムは嘉南平原の農業灌漑を主目的として建設され、ダム完成後は台湾最大の穀倉地帯になり、台湾の経済発展に繋がりました。現場監督の八田與一の功績に関して、台湾の人々は非常に感謝しており、台湾の教科書に載るほど尊敬されています。

 

 

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資料館は日本語の資料が多くあり、日本人観光客もよく来るそうです。

今回、私たちは50名近くで参加しましたが、他にも日本人観光客が来ていました。

 

 

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このダムは「セミ・ハイドロリックフィル工法」を採用というコンクリートを使わないやり方で作られました。ですので人口のダムというより自然と一体となって調和しているかのようでした。この付近は断層があり震度6以上の地震が起こるのでそれも考慮してこの工法が選定されたそう。

 

まさに自然と一体になる日本人の和心、和の精神が生かされています!

 

ダムの建設途中で関東大震災が起こり、予算削減の為に作業員を解雇しなければならなかったそうです。その時に八田さんは、有能な者はすぐに再就職できるであろうと考えて、有能な者から解雇する一方で再就職先の世話もしたそうです。

八田さんのリーダーとしての資質、人を思いやる優しを感じるエピソードだと思いました。それだからこそ、この大事業が多くの人の協力を得ながら完成できたのでしょう。

 

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           <八田さんの奥さんの外代樹さんの像>

 

1942年、八田さんはフィリピンに派遣されて向かう途中、米潜水艦の魚雷により乗っていた船ごと撃沈され殉職します。

 

そして1945年8月15日に戦争が終わりました。

8月31日に長男が戦地から戻ってきます。


息子の生きて帰ってきたのを見届けた翌9月1日、

外代樹夫人は送水口に身を投げました。

黒い着物の正装で、飛び込んだ場所には草履をきちんと揃えてあったといいます。

 

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                   <送水口>

 

愛する夫の後を追ったこの日本女性の鑑ともいえる外代樹夫人の死は、
台湾の人々にも衝撃を与え、今なおその夫婦愛を称賛する声が溢れています。

 

しかし何故、戦争が終わり、息子も無事で帰ってきたというのに、彼女は死なねばならなかったのでしょうか。戦地から帰ってきて、母を支えようと思っていたであろう息子は、この母の死にむしろ呆然としてしまったのではないでしょうか・・・。

 

 

今回の台湾ツアーでは教科書では教えていない、そして目で見える世界では感じることができない日本人の深い精神性を感じることができました。このような学びをこれからももっともっと蓄積していきたいと思います。

 

今日も読んでくださりありがとうございました。