哲学と認識革命 / VUCA時代を生き抜く知恵

認識技術・nTechを活用した「本質的な生き方」について語っています

マルクス・ガブリエル「なぜ世界は存在しないのか」

こんにちは!りょーまです。

"I live by my true self."

自分の人生を自分らしく思い切り生ききるためには?

 

"自分の無意識エンジンをセッティングし直す"ことで

今までの自分の繰り返してしまうパターンから脱皮して、全く新しい生き方ができるようになります。

 

 

ドイツの天才哲学者のマルクス・ガブリエルが書いた「なぜ世界は存在しないのか」という本が売れているようです。NHKでも彼の特集をやっていて、僕も観ましたが非常に面白かったので皆さんも是非観て観てください。

 

 

番組の中でガブリエルさんも言っていますが人間の脳は部分しか認識することができないと言っています。部分しか認識できないということは、真実(全体)は認識できていないわけで、それなのに僕らはさも分かっていると錯覚してしまいがちです。

なぜ世界が存在していないのか?それはそれぞれの部分認識で自分の思いたいような世界を思い込み、それを真実の世界と錯覚しているに過ぎないと言うこと。本当の世界は存在はしていないと言うことなのです。

部分を全体と錯覚して他人と交流しているわけです。

そのために他人といつもコミュニケーションがズレてぶつかっているのです。

そして他人の違いを違和感として捉えて攻撃し、戦争にまで発展してしまいます。

 

 

f:id:ryoma99aj10:20180911101828j:plain

 

ここに正円(A)と欠けている円(B)があります。

人間は部分認識しかできないので、多くの人はAの円が美しいと無意識に思い、Bの欠けているところに目が行き、そこを違和感と捉えます。しかし中にはBの方が面白いととらえる人もいるでしょうし、そこにはそれぞれの観点が働いています。

 

 

このコミュニケーションでは部分認識同士でお互いの観点に固定したまま交流をしているので観点の移動から融合が起きません。

 

俯瞰して観れば、AとBそれぞれに観点が働いていることはわかります。

実際は絶対的なAもBも存在せず、そう認識してしまう観点があるだけです。これが(絶対的な)世界が存在しない理由です。そう認識して存在させているあなたがいるだけなのです。ただしこれは3次元の認識においての話です。

 

 

これは分かりやすい例ですが、自分のこだわっているモノやコトの場合、観点が硬く、固定しやすいのです。そしてその裏には個人的な感情もセットで付いている場合が殆どなので、より複雑です。

 

 

人間は有史以来、認識の構造は全くと言って良いほど変化していません。

この観点固定の問題を突破して誰とでもお互いの観点を理解して疎通交流できるようになる技術が認識技術・nTechです。

 

 

 

AI技術がどんどん一般化する現代において、人間はいつまでもテクノロジーに依存している時代ではなくなって来ています。それよりも今まで開発してこなかった人間の内面、認識の開発、心の開発をする時代です。

 

 

僕も若い頃は、周りの経済的な成功者をモデルに3次元的な成功を夢見て頑張って来た時代がありました。それはそうすることが幸せの道・自由になる道だと錯覚していたからです。

しかし、自由の道・幸せの道は、ガムシャラにそれを追い求める生き方ではなく、

真実(全体)が何かを知り、人間が何なのか、なぜ生きているのか、そこからの自由と幸せ(部分)が何なのかを知らないと、本当の自由と幸せは手に入らないと分かりました。

 

 

自分が何をやりたいか、どう生きたら分からないという声をよく聞きます。

そのために成功している経営者やメンターを見つけて、そのやり方(How)を学ぼうとする人が多いですが、まずは真実が何なのか(What)となぜ生きているのか(Why)です。

 

WhatとWhyを明確にすることで、生きる方向性も明確になります。

それができてからWhatとWhyを包括した3次元的なやり方です。

回り道なようで実はこれが一番速い!

 

 

今日も読んでくださりありがとうございました。