哲学と認識革命 / VUCA時代を生き抜く知恵

認識技術・nTechを活用した「本質的な生き方」について語っています

韓国の歴史を学ぶことで見えてくるJapan Mission

韓国の歴史、アジアの歴史を番組化するために韓国へ行ってきました。

これからの観光教育の価値は、新しい出会いに感動でき自己成長を確認できることです。
そういう意味で韓国という国は自国の歴史をきちんと残し博物館として展示していることは素晴らしいと思いました。

それも全ての施設が無料!!
日本では考えられません。

 

f:id:ryoma99aj10:20160704103737j:plain『徳寿宮(トクスグン)』

 

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f:id:ryoma99aj10:20160704103809j:plain『戦争記念館』


戦争記念館は1950.6.25に始まった朝鮮戦争がメインの博物館です。
展示の仕方がアメリカを初めとする西洋がつくったストーリーのもとになされているので、その背景を知らずに見るとアメリカの素晴らしさだけが強調されたものになってしまいます。朝鮮戦争を停戦という形で終結させたのがアメリカを初めとする国際連合国の努力のお陰で大韓民国の力では難しかったということを強調して展示しているわけです。

しかし、元を正せば、この戦争を起こした原因はアメリカ・ヨーロッパを初めとする自由主義陣営と、ロシア・中国の共産主義陣営のイデオロギーの対立であったわけです。その対立の被害者になったのが朝鮮半島であり、同じ民族同士で争うことになってしまった朝鮮人だったのです。

 

 

 

それも本来、日本列島が舞台にならなければならなかったものが、朝鮮が身代わりになってくれたのです。

f:id:ryoma99aj10:20160704103843j:plain『タルトンネ(月の街)のバラック群』

 

f:id:ryoma99aj10:20160704103901j:plain『清渓川』


戦後、急速に経済成長を遂げる韓国をみると戦後の日本が辿ってきた歴史と同じものを感じました。社会が持つ厳しい時代の流れの中でも、決して変わることのない人間の尊厳の力を、その時代を生きる人達の中に見ました。日本人としてアジア人として西洋の支配に生きてきたアジア人の尊厳を取り戻したい意志とも出会えました。

しかし、日本では戦争関連の展示や、戦後の歴史資料などは限られたところでしか見ることができないので韓国という国は羨ましい。


この歴史観光の教育ツアーは今後は是非、日本人に参加してもらいたいと思いました。